コンテンツへスキップ ナビゲーションに移動振り返ると・・・
よく考えてみれば,2019年は自分にとって割と衝撃的な1年だった.
年の初めはドイツ.ドイツでの生活は僕にとってこれまでの人生とは比べられないほど刺激的で,凄まじい経験になった.
でも,同時に大事なことがわかった.
やっていることが,自分のなりたい姿に繋がっていないと,魂を入れてできないことにある時気づいてしまった.よく,「夢を持った方がいい」とか「目標は明確に!」なんて言うけど,夢や目標があっても,それを達成する道が見えていないと,そこにはたどり着けない.
よくそのことを,車のナビに例えるけど,
目的地を入力して,そこまでの道を何通りか示してくれるから,僕たちは目的地まで行けるのだ.
僕は2019年6月に帰国した.やりたいこと,目的地を僕はドイツで見つけて帰ってきた.でも,その目的地までたどり着くための道を僕は知らなかった.
だから,なんとなく今いる地点の周りをうろうろしてみた.論文を読んだり,英語の勉強をしたりしてみた.でも,前に進んでいる感じはしなかった.
自分で進む道を自分で見つけ,その道で成功する人たちもいる.
でも,僕は成功する感じも,実感も掴むことができなかった.
帰国してから1ヶ月,どうしていいかわからず,完全に先が見えなくなってしまった.ドイツに帰りたいとずっと思っていた.でも,ドイツに戻っても自分がなりたい自分になることができないこともわかっていた.
そんな僕は8月から,ある先生に研究の手ほどきを受けて,12月の学会発表に向けて調査を始めた.僕にとってこれが新たな大学院生としてのスタートになったような気がしている.なりたい自分に少しずつ近づいていく感覚は,「生まれ変わった」というくらい刺激的なものだった.
調査を通して何度か,失敗も経験した.もうだめかと思う瞬間もあった.
でもその失敗すら,今の自分のためには必要だった.
おかげで,僕の今年の流行語大賞「マックス下手」も手に入れた.
自分の10年後のためなら,今のちっぽけなプライドなんてどうでもいいと思えるようになった.
そして12月には,自分の母校・北海道教育大学釧路校で学会発表デビューができた.
7月には,もう大学院生としてだめかもしれないと思っていた.
でも,
9月には自分の調査を開始でき,
10月には統計を使って結果も出し,抄録も提出できた.
11月には,保育園の先生,保護者に対して講演会もでき,
12月には自分の研究成果を学会発表できた.
さらに
来年1月から修士論文の調査を始め,
3月には論文の締め切り,
4月にはタイでの初めての英語での発表が待っている.
修士課程の次に進学も視野に入れることができている.
どれも,帰国してから,何をしていいかわからなかった僕からしたら,幸せで仕方のないこと.
忙しいなんてとんでもない.
向かっていきたい場所があっても,どうしていいかわからなかった頃に比べたら,今のやっていることが未来の自分につながっていると思えば,どんなに大変なことも乗り越えていける.
まだたった一回学会発表しただけ.でも,その最初に一歩出せずにずっと悶々としていた.2020年は研究者の端くれとして,しっかり形として残していきたい.
今だからこそ,カメラも自転車も海外生活もすべて研究活動に繋がっているのが良くわかる.
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