自分が愛しているもの

サッカーという文化

 

さて,僕もそろそろこの異国の地に降り立ってから,
3ヶ月が経とうとしている.

来た時は夜9時でも昼間みたいに明るかった空も,
今では夕方6時には暗くなり,朝は7時半くらいでないと明るくなりません.

最近はもっぱらドイツのサッカー文化に浸かっていて,

 

 

プロの試合しかり,
子どもたちの練習しかり,
そして自分の練習しかり

 

 

 

といった感じで,

どれくらい自分が,サッカーというスポーツの,

 

「プレイする」「教える」「観る」

 

 

というあらゆる側面を愛しているかということが
ドイツに来てわかったという感じです.

 

そして,10月23日(火)

 

とうとう見てしまったんです.

 

ヨーロッパならではのサッカーの祭典を!!!


Champions League 

 

ハイデルベルクの近くにあるブンデスリーガのチームといえば…

 

まあ,Hoffenheim かな.

 

くらい,そんなにハイデルベルクの人たちは賑わっていない.なんせ割と遠い.そして,何より最近出てきた新しいチームということも言える.

 

歴史は長いのだが,今まではずっと,下のリーグにいたからだ.

 

 

だが最近は,ブンデスリーガにおいて,
チャンピオンズリーグ出場権を獲得するなど,
目覚ましい成長を遂げているチームである.

 

選手の顔ぶれを見ても,決して有名な選手はいないのだが,ナーゲルスマンという監督がかなりの戦術家で注目を浴びてるわけだ.

 

気になっていたHoffenheimのチャンピオンズリーグ第3戦をのぶくん,ともくんというこれまたサッカーが馬鹿なくらい好きな2人と見に行くことができた.

 

 

スタジアムの規模は日本では考えられないくらいでかい.そしてとてもスタイリッシュな形をしている.何って,サッカーチーム専用のグラウンドがこの規模で作られるドイツのクラブってなんなんだと思ってしまう.

 

北海道のスタジアムは色々な人が兼用で使う札幌ドームだけ.

 

そのRhein-Necker-Areneの席…
ピッチからはかなり離れているが,全てを見渡せる景観が完璧な席.

 

すぐ隣にはリヨンのサポーター.(あいつら試合見ずにこっちをずっと威嚇していた.帰りもずっとこっちを見ていて,ずっとブーイングしてる.)

 

 

 

ここからは少し試合展開について話しておきたい.

 

Hoffenheimは序盤うまく3バックが機能せず,カウンターを何度か食らっていた.

 

そんな中ミスから失点を許す.

しかし,ここからがHoffenheimの見せ所だった.

 

守備時には得意の5バックにし,攻撃時は外のWBも攻撃参加.そして,WBが開くことによって,相手の中盤5枚,最終ライン4枚のゾーンの間で受けられる選手が増え,どんどんギャップのスペース(最近はハーフスペースと言うらしい)を中盤,FWの選手が使っていく.

 

どこを見ても必ず青のHoffenheimの選手が多く,攻撃は一度では終わらない.11番の中盤の底の選手が,攻撃時も残っているため,セカンドボールを必ずと言っていいほど拾うことができる.

 

守備時も,攻撃時も常に人数をかけてプレーしていた.

 

 

なんども相手ゴールを脅かすも,前半は1–1で折り返す.しかし,こんなにワクワクするような試合を見たのは本当に久しぶりだった.

 

点数どうこう,勝ち負けどうこうではなく,彼らは観客を沸かせるようなプレーを45分し続けていたのだ.

 

 

サッカーってやっぱり面白いなと思わされる前半戦だった.

 

 

結局後半は,ミスなどもあり,3−3で試合終了.Hoffenheimが決勝トーナメントに進めるかどうかはわからないが,ここまで面白いサッカーをしているチームがすぐそばにあるなら,ブンデスリーガにも足を運ぼうと思ったわけである.

 

では,この辺で生アンサムをお聞きください.
CLを見たことある人,
サッカーゲームが好きな人なら誰でも知っている曲ですね.

 

https://www.youtube.com/watch?v=-9L25rwwd5U


自分にとってサッカーとは何か?

 

日本にいる時も確かにサッカーが好きであったことは間違いないし,指導者の勉強ももっとしたいと思っていたのも事実である.

 

でも,大学を卒業してから選手をやめて,

 

指導をするのも高校の先生の手伝いくらい.

 

サッカー教室の活動も行なっていたが,最近のサッカーを見て勉強するということはなかった.どこか経験で教えようとしている,またバルシューレの知識だけで教えようとしている自分がいた.

 

じゃあ,自分にとってのサッカーってなんなんだと考える.

 

 

学生時代頑張っていたことの遺産?

勉強しないといけないもの?

ただ,長く続けているスポーツ?

 

サッカーとの向き合い方がドイツに来てかなり変わったような気がする.

 

選手への復帰,
身近にプロを観れる環境,
そして出会った友達.

 

 

自分は過去の経験で何かを教えようとする人になりそうだったのではないか.

 

サッカーが,教えなきゃいけない対象になっていたのではないか.

 

 

僕はサッカーが好きだから,
プレーするし,

その好きなサッカーで
面白さを深めたいから練習する.

そのサッカーの魅力を伝えたいから,
サッカーの指導者をする.

その魅力を肌でもっともっと感じたいから,
試合会場に足を運ぶ.

 

 

ドイツに来たからなのか,環境が違うからなのかはわからないけど,高校生のとき,ずっと試合に出ることができなかったのに,サッカーが面白くてやめられなかった頃と同じ気持ちで今,サッカーができている.

 

ドイツのサッカーの文化に触れることで,自分の一番好きなことはやっぱりサッカーだと再確認することができた


自分が好きだと胸を張れるもの

ちょっと長くなるけど,もう少しお付き合いください.

 

海外に出た人がそうなのかはわからないけど,

 

やっぱり外でたくなくなる時,

人と話したくなくなる時,

日本人に逃げたくなる時,

 

 

ありますよ,そりゃ.

 

 

そんな時に救ってくれるのが,やっぱり自分が胸張って好きだと言えることだと思う.

 

きっとそれは日本でも一緒かもしれない.

 

だから,仕事でどんなに嫌なことがあった時も,

友達とうまくいかなくて悩んでいる時も,

とんでもない失敗をしちゃった時も,

 

自分の好きなことに打ち込める時間だけは,大事にしないといけないんじゃないだろうか.

 

日本の悪口を言うわけじゃないけど,やっぱり,自分の好きなことをする時間もないなんてやっぱりおかしい.

 

友達と話すのが好きなら,
一緒にご飯を食べる時間を作るべきだし,

スポーツが好きなら大学で引退なんて言わず,
ずっと続けるべきだし,

絵を描くのが好きなら,
その時間を確保するべきだ.

 

日本は働きすぎ.と言うけれど,

 

その仕事を胸張って好きだと言えるなら,他のことに時間を取らなくても問題ないと思う.

 

だけど,僕はどんな職についたとしても,サッカーに触れる時間を削られるのがやっぱり嫌だなと思う.

 

それくらい僕にとって今,そしてこれからもサッカーをする時間は大切なものな気がする.

 

 

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