あっちゃんこと,中田敦彦さんのスピーチを見てみた
夢を叶える
あっちゃんこと,中田敦彦さんが近畿大学の入学式で「夢を叶える」というテーマで話をしていた.
このスピーチは多くの人にとって大変重要なものだと思うから,
ぜひ,たくさんの人に見てほしい.
あっちゃんはまず,夢について話していた.
夢を叶えるためには,
- 自分のやりたいことや目標を人に言うこと.
- 人に助けてもらうこと.
- 諦めないこと
3つと言われると意外とシンプルなように見えるが,実はこの3つ全て難しい.
1については,まず言うのが恥ずかしい.「いやいや,そんなの無理でしょ」って言われがちだ.そして2については,夢や目標というものは,なんとか1人でやろうと頑張ってしまうものだし,1人でやることに価値を見出そうとしてしまうものだ.
そして3については,
辛かったら諦めたくなるものだ,と話していた.
あっちゃんは,この話を彼の代表作「I`m a perfect human」に例えて話す.
「J soul brothersになりたい!」
あっちゃんはこんなことを言って,自分の夢をスタートさせた.でも彼はダンスができない.だから,弟に電話した.
「J SOUL BRATHERSになりたいから,優秀なダンサーを集めてほしいんだ」と.
さらに,歌を歌うこともできないから,
歌は,相方である藤森くんに頼んだ.
結果的に,歌もダンスもできないあっちゃん.
ここまで来ると,言い出したはいいが,「恥ずかしい」「いる意味ある?」と考えて,諦めるのが普通の人.
歌もダンスもできないけど,センターには居座りたい.
ここまで来ると正気の沙汰ではない.
だが,ここで諦めないことがとても大切だと言う.
そして,夢を叶えることは,正気の沙汰ではないのである.
やりたいことを言うってこと
今まで私は,スティーブ・ジョブズの話を聞いて,
connecting the dots の話などから,
自分がやりたいと思うこと,興味あることを,そのときそのとき精一杯やっていれば,後で自分で振り返ったとき繋がってくる.
ということと,
孫正義さんの言うように,
出来るだけ大きな夢を持ち,その夢に対して死ぬ気で努力する.
ということを,対比して考えていた.
でかい目的地はなくてもいいのではないかと思っていた.
さて,ここでまたしても,モンキー・D・ルフィの話をしようと思う.(何回目?)
ルフィはまず「海賊王に俺はなる!」と言う.
これはあっちゃんの話の1に当てはまる.
そして,ルフィはそのためには仲間が10人は必要だと言う.
さらに見ての通り,ルフィは諦めることを知らない.
完全にあっちゃんのいう話に当てはまっているではないか.
今まで,僕はやりたいことがはっきりしていなくても,いいのではないかと思っていた.
しかし,仮にルフィが「海賊王に俺はなる!」と言っていなかったら,ゾロやサンジは仲間になっていただろうか?まず仲間なんて集めるだろうか?諦めないことの根源にも「海賊王になるため」というのがあるのでは?
ということは「海賊王に俺はなる!」というのがないと,ルフィそのものの存在が,揺らいでしまうのである.
また,あっちゃんの話に戻ってみよう.
あっちゃんがはっきり「J soul brothersになりたい!」と思っていなかったら,弟にダンサーを集めてくれと電話をしただろうか.相方に歌を頼んだだろうか.わざわざファンの前で口パクを披露して怒られるような実験をしただろうか.どれも言わなければ,本気で思わなければやらなかったことだと僕は思う.
こうやって考えてみると,自分のやりたいと思うこと,言うことは大切なんだけど,多くの人はそれを考えていない.僕もはっきりこれだ!というものを言ってこなかったし,言ったとしても,言うだけで終わりだった.
旅行に行こうと思ったら,まず何をするだろうか.目的地を決めるだろう.それから日にちやホテル,誰と行くか,どのくらいの期間行くか,なんかを決めるのではないだろうか.目的地を決めないのに,ホテルを予約することはないだろう.普通誰もがする考え方を,人生に置き換えるとできない人が意外と多い.
やりたいことを定めることの大切さ
やりたいことを言うのが大切なのはわかった.
でもやりたいことって言ったら,
「ポテチ食べたい」
でもいいよね.となってしまう.
こういうことを考えるようになってから,上にリンクをつけた孫正義さんの話に,僕は改めて胸を打たれた.彼は,
「夢の大きさに,その人の人生はおおむね比例する」
と言っていた.
それは決して,誰かと対比するものでもないし,金額的な大きさではない.あっちゃんが言った「J SOUL BRATHERSになりたい」だって,その当時は,多くの小・中学生がなりたいと思っていたけど,実際になろうとした人はどれだけいただろうか.そして,実際になった人はもっと少ない.
ここには,具体性が必要だし,自分の中で,それがどうやったら達成できるか描けている必要がある.
「子どもたちのスポーツの環境を変える」と言って,ドイツに来た.しかし,何をどうしたら変えられるようになるにか,だいたい変える必要なんてあるのか.この辺を大した考えずに,日本を出てきた.
結果,そこに具体性や,道筋が全く見えていなかったことに気づいた.
僕は,確かに「子どもたちのスポーツの環境を変えたい」と思っている.そのためには,子どもたちを指導する,教育する人たちが必要だ.僕1人が頑張っても,環境を変えるというのは難しい.ということは,指導者を指導者を指導していく必要がある.そして指導者の指導者として影響を持つためには,自分が専門的に学んでいる必要がある.今の自分の力では,指導者を育てるなんてできないわけだ.
そのために,僕はもう一度海外に出て,専門性を磨く修行をしたい.今度は,学ぶことを決めて,それを人に伝えるところまで考えて渡航する準備をしようと思う.
そのためには武器としての,語学を身につける必要があるし,情報を収集する力も必要.そうやって,やりたいこと,なりたい自分から逆算して考えることはとても重要だということを,このスピーチから僕は学んだ.
コツコツと準備する…
これを今まで苦手として来たのは,こうしてやる!という強い思いがなかったから.
高校サッカーをしている時,なんとしても試合に出て活躍したかったから,自分の足りないところと向き合ってとことん準備した.それは「なんとしても試合に出て活躍したい!」と思っていたからだ.
今度は,なんとしても「子どもたちの教育,スポーツを変える人間になる!」