タクえもんの夢の話

今の子どもたちの話

今回も引き続き,僕のこれからやっていくことを伝えたいと思う.

 

僕は教育大学という場所に7年いることになるんだけど,それだけ長くいると,今までなんだかんだでたくさんの子どもたちに出会ってきた.どれだけ世の中が厳しい,消費税が上がるといっても,子どもたちは関係ないという顔でいつも走り回る.

 

しかし,そんな元気で無邪気な子どもたちばかりではない

僕が昔毎日遊んでいた公園には,もう子どもたちが遊んでいる姿はほとんどない.大学の関係で学校に行って小学生と話すと,学校つまんない,行きたくないという子どもたち.

教育実習の時は,みんな宿題が嫌だし,勉強好きじゃないから,家にいる方がいいとまで言っていた.

 

子どもたちが無邪気に遊ぶ.そんな姿から大人である僕たちは学ぶ必要があるとも思う.でも,それだけじゃなく,子どもたちの中にはそうやって日々を楽しめていない子どももいるということだ.「不登校YouTuber」という小学生もいるけど,やはり学校には行った方が絶対いいと,心理学を学ぶDaiGoさんも言っていた.

 

スマートフォン,タブレット,治安が良くないなど時代のせいにしてしまえばそれまでだが,本当に大人が子どもたちに向き合えているか,輝かしい背中を見せてあげられているのかは首を傾げてしまうところではないだろうか.


子どもたちの笑顔のために

武井壮さんが,「大人の学校」という動画で,今の大人たちに提言をしていた.

 

これから生きる時代はこんなに素晴らしい,人生ってこんなに素晴らしいと,僕たちは胸張って子どもたちに伝えられるだろうかと.

 

未来を担っていくのはいつの時代も子どもたち.子どもたちにたくさんの素晴らしい影響を与えられるのが大人の僕たちだと思っている.そうやってどんどんバトンは渡されていく.小学生の時にギターをみんなの前で弾き,音楽の楽しさを教えてくれた先生の言葉の数々を僕は今でも覚えているし,中学校の先生方の人間らしさが好きだったから,先生を目指そうと思った.

子どもたちに真摯に向き合う大人の姿は,絶対に子どもたちに伝わるし,子どもたちの胸に刻み込まれる.そうやって脈々を受け継がれていくことをぜひたくさんの大人に知ってほしい.

 

しかし,それは逆も然りで,理不尽に子どもに当たったり,心ない言葉をぶつけてしまえば,子どもたちの心に一生治らない傷をつける.相手が子どもだからなんて絶対思ってはいけない.僕たち大人の言葉にはいつだって責任が伴う.

 

そう考えた時に,これから子どもたちと向き合って生きていく大学生に,子どもたちの前で働く学校や幼稚園の先生方に何らかの影響を与えることが,きっとたくさんの子どもたちの笑顔に繋がるんじゃないかと思った.

 

だから僕は大学の先生として働きたいと思った.


子どもたちに関わる大人に対して影響を与える仕事

大学の先生は本当にたくさんの仕事をしている.

もちろん大学での授業,教員養成の先生なら地域の学校との連携,大学の会議等々,講演などもする.それに加えて本職の研究に,自分のゼミの学生に対しても指導を行う.

 

小学校から高校までの先生方とは,やはり違うなと感じる.どちらがいいとか悪いとかではなく,対象が大人になることが多い.子どもたちの笑顔を見るためにと言ったのに対象は子どもじゃないよ,と思った人もいるかもしれないので,こんな計算をしてみる.

 

小学校の先生が担任を持ったとして,

1年間でクラスの30人の子どもたちに影響を与えられるとする.その生活を約40年.

30人×40年=1200人

 

教員養成の大学の先生

半期で約40人の学生に授業をしたとする.そして彼らがみんな先生になったと仮定する.

すると…

 

40人の学生×将来クラスを持ったときの子ども30人×40年=48000人の子どもたち

 

あくまでこれはただの計算に過ぎないし,僕が直接子どもたちに影響を与えているわけではないから,もしかしたら比べる話ではないのかもしれない(しかも僕が与える影響がいいとは限らない).

 

でも,自分が学生や先生方に何かしらのいい影響を与えて,それが子どもたちに伝わっていくと思ったら,こんなに素晴らしい仕事はないと僕は思っている.

 

こんな思いで,僕は大学の先生になろうと思ったし,その影響は僕の思いだけでなく,その思いに自分で研究して積み上げたことや,世界中の根拠をもとに伝えられるようになりたいと思う.

 

子どもたちに関わる全ての人と協力して,これからの子どもたちを育てていきたいと考えていますので,

ぜひ一緒にやりたいという人は一言お声がけください!

 

以上,タクえもんの夢の話でした.

 

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