人前で話すためにはどうしたらいい??
学生に向けて授業
今週,実は北海道教育大学札幌校のとある授業で,授業をさせてもらいました.相手は大学2年生.
とってもありがたい機会だなと思い,偉そうに自分のことについて話させてもらいました.授業自体が面白いものだったかはわかりませんが,学生の皆さんの目は「真剣に聞いてます!」ということを訴えている目だったので,僕も話していてとても楽しかったですね.
僕の話を聞いて,
「同じ教育大の先輩で,こんな奴もいるのか」
と思ってもらえたら,それはそれで今回の講義は成功だった気もします.
では,どんな話をしたのか,
どんな狙いがあったのかをお話ししたいと思います.
自分のブログを読み聞かせる
先生からは,「ドイツでの話や,梅村くんの人生について話してほしい」
と言われていたので,
久しぶりにドイツにいた時のブログを見返していました.
改めて読んでみて感慨深かったのは,やっぱりドイツに着いてからすぐの頃のブログでした.
初めての海外生活,
クレジットカード使えない問題,
初めての運転
こんなこともあったよなと,思い返してしみじみしてしまいました.
学生の皆さんと,その時のドキドキした感じを共有したくて,僕はそのブログを講義の中で見てもらうことにしました.
※決して宣伝などではありません.
海外留学は英語が大変とか,お金かかるから難しいとか,
人の生々しい思いよりもそういった外ヅラが先に来てしまいます.
でも,きっと多くの人が,経験したことのないドキドキや,これからの不安を持って海を渡るはずです.
でもそういう感情はいつか忘れてしまいます.
初めて自転車に乗れた時の感動なんて言葉にできないのと同じように.
何も周りより勇気があったわけではなく,何となく現状を変えたいと思っていただけだったということを伝えたくて,ブログを学生の皆さんに見てもらいました.
笑いながら見てくれていたので,何よりです.
経験談ではきっと足りない
帰国してから何度か,ドイツ渡航の話を人前でしていますが,
僕が一番に考えていることは,
「聴いている人の感動」
です.
これは,泣いて声も出ないとかそういう話ではなくて,少しでも聴いている人の力になればいいなと思って話しているということです.(ちょっとおこがましいですが...)
これまで,僕はたくさんの人の話を聞いてきました.話が退屈すぎて寝てしまったことも幾度となくあります.でももちろん,本当に素敵な話をしてくれる人もたくさんいました.そういう人たちの話を聞いて,僕が一貫して思うのは,「感動した」ということです.
例えば,
何度か登場していますが,僕がよくカメラを買っている
「道東カメラサービス」
という帯広のカメラ屋さん.
https://wp.me/pajnPX-9M
↑
そのカメラ屋さんの記事です.
このお店の社長が,お店に売っているカメラを紹介する時,
僕はそのカメラを買うことを覚悟します.
それくらい,社長の言葉にはパワーがあります.そのカメラの魅力をさらに何倍にもする社長の話にいつも吸い込まれてしまいます.
一体あの話に魅了されて,今まで何人のお客さんが社長のファンになってきたことか.
だからこそ,わざわざ自分のために時間を割いて話を聞いてくれる人たちの心が,少しでも動いてくれたらと思って,話すようにしています.
それが僕ができるエンターテイメントのひとつかなと思ったりしています.
実は一方的に話しているわけではない
今回の講義のテーマは,
「失敗と友達になる」
でした.
失敗がどれだけ大切かを伝えるため,ドイツでの失敗談も,日本での失敗談もたっぷり使いました.
講義は約40分間,僕が話し続けます.
大学の講義だと90分,教授が話すなんてこともありますね.
ずっと話聞いているだけは疲れます.
しかし,人前で話すのが上手な人は,一人で話していないと僕は思っています.
聴いている人の「声にならない声」を聴きながら,コミュニケーションをとって話しているんだと思います.僕はまだその領域には至っていませんが,自分が事前に作ってきたストーリーを聴いている人たちと共有しながら,進めていくようにはしています.
今回で言えば,僕のした失敗を,学生の皆さんと共有しながら,話を進めたつもりです.
「話が長くてつまらない人」ではなく,「この人の話は引き込まれてしまってあっという間に時間が経つ」と言われるようにしたいなと思いますね.